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皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
今年、マダニが媒介するウイルス性感染症 SFTS(重症熱性血小板減少症候群) の患者数が、
速報値で昨年の過去最多をすでに上回ったとの発表がありました。
命に関わる感染症であり、身近な生活にも関係してくるため、注意が必要です。
●マダニとは
「マダニ」とは、体長3mm~10mmにも及ぶ大きいダニです。
他の小さなダニとは違い肉眼で視認することができます。
マダニは獲物に一度取り付くと、抜け落ちない状態に固定してから、
数日から10日くらいかけてゆっくりと吸血を行います。
● 広がるマダニの活動域
マダニは 春から秋にかけて活発に活動 し、今では北海道から九州まで広く分布しています。
渡り鳥が運んだ可能性も指摘されており、その生息域は拡大傾向にあります。
また、 飼い犬や飼い猫がマダニに感染し、そこから人へ感染するケース も報告されています。
ペットと暮らす方は特に注意が必要です。
●もしも嚙まれたら
マダニに噛まれている箇所を発見し、そこにまだマダニがいる場合は
無理に引き抜こうとしないでください。
吸着して3日以上が経過すると、マダニを素人が取り除くことは困難に
なるそうです。
マダニの自力での除去が困難である場合は、
物理的に皮膚を切除することになる可能性が高いので、
病院で皮膚科を受診することをお勧めします。
● 感染症SFTSについて
•潜伏期間:6~14日
•症状:発熱、嘔吐、下痢、意識障害など
•致死率:10~30%
•ワクチン:まだ開発されていません
一度発症すると重症化する可能性があるため、早期の医療機関受診が大切です。
● 日常からできる予防策
•草むらや農作業時は 長袖・長ズボンで肌の露出を避ける
•帰宅後は 体や衣服にマダニがついていないか確認
•ペットの散歩後は 被毛をチェック
「自分は大丈夫」と思わず、日常のちょっとした工夫でリスクを
減らすことができます。
季節のレジャーや農作業など、屋外活動が多い時期だからこそ、
意識して予防を心がけましょう。