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日別アーカイブ: 2025年10月7日

変わる消費者の納得ライン

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

興味深い、人の消費行動に関する記事があったので

ご紹介したいと思います。

ラーメンをはじめとするランチや文庫本などでは、

購入をためらう心理的な節目とされる「1000円の壁」が

崩れつつあるそうです。

1000円を超えると、値札が3桁から4桁に上がることで

節目として意識されやすくなります。

さらに、現金払いではお札1枚で済まなくなることも、

心理的な抵抗につながっていました。

リクルートが運営する『ホットペッパーグルメ』の調査によると、

「1000円の壁」を感じないメニューの1位は海鮮丼(43.4%)。

一方で、カレーや焼きそばなど日常的な食事には

「1000円は出したくない」という意識が根強いようです。

それでも、平日の外食ランチ1回の平均予算は1250円と、

抵抗感を持ちながらも受け入れざるを得ない現状が見られます。

文庫本も同じ傾向です。2025年8月の新刊平均価格は

818円(前年同月比+4.5%)。

かつてはワンコインで買えた文庫本も1000円を超えるものが

書店の店頭に並ぶようになっています。

価格は上昇しているものの、「読みたい」という気持ちは勝り、

購買意欲は落ちていません。

節約志向が続く一方で、趣味や娯楽など「満足感の高いもの」には

お金を惜しまない。

そんな「メリハリ消費」が定着しつつあります。

これからは、選ばれるための「付加価値」をどう提供できるかが、

モノもサービスも生き残る鍵になりそうです。