オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2025年10月20日

警察と銀行が連携して犯罪防止へ

皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。

警察庁は、SNSなどを悪用した

金融犯罪の防止や検挙を強化するため、

実在しない人物名義で開設した

「架空名義口座」を活用する新たな捜査手法の

導入を検討しています。

銀行界とも協議を進めており、

2026年度内の法改正を目指しているそうです。

近年は、他人名義の預貯金口座を使った

マネーロンダリング(資金洗浄)が

広がっています。

犯罪グループはSNS上で口座を売買したり、

報酬を支払って他人に送金させる

「送金バイト」を募るなどして、

不正に得た資金を隠しています。

先日も新聞で、犯罪組織が氾罪ツールを

提供する「道具屋」で、SNSを通じて

集めた900超の口座を別の詐欺集団へ

渡していたことが分かったという記事を

目にしたところです。

こうした状況を受け、警察庁は捜査機関と

金融機関が協力して架空名義口座を管理し、

犯罪グループに譲渡することで

不正な取引をあぶり出し、

被害者への資金返還につなげる仕組みを

検討しています。

あわせて、「送金バイト」の規制強化に

ついても議論が進む見通しです。

口座の売買や不正送金は言うまでもなく

犯罪ですが、オンライン上で完結する取引が

多くなるほど、行為者の罪悪感が

薄れやすいのではないかと感じます。

増え続ける巧妙な不正を食い止めるためにも、

実効性ある規制と迅速な捜査が進むことを

期待します。