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皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
交通の安全と円滑な流れを支えている信号機。
その「頭脳」にあたる「信号制御機(制御装置)」で、
全国的に障害が相次いでいます。
警察庁のまとめによると、2024年度には910件の障害が発生し、
2015年度に比べて約1割増加しました。
全国の都道府県別にみると、奈良県では老朽化率が44%と最も高く、
約半数近くが「製造後19年」を超えている状況です。
警察庁は信号制御機の更新基準を「製造後おおむね19年」
としています。
この年数を超えたものは「老朽化」とみなし、
更新や撤去を検討するよう都道府県警に指導しています。
しかし、更新には1基あたり少なくとも140万円の費用がかかります。
しかもその費用は原則として各都道府県警の予算から支出されるため、
財政が厳しい自治体では更新が思うように進まないのが現状です。
老化が進んでいるのは制御機だけではありません。
信号機を支える柱の老朽化も問題になっています。
2015年度から2024年度までの10年間で、
老朽化が原因とみられる倒壊事故が19件発生しています。
通学路や幹線道路など、人の命を守る場所で起きかねない事故だけに、
早急な対応が求められます。
信号機は地域の交通を守る「当たり前の存在」ですが、
その維持には多額の費用がかかります。
更新の遅れが安全リスクにつながる一方、
財政が逼迫するなかで全てを更新するのは難しい現実があります。
一部の自治体では、交通量が少ない地域の信号機を
地域住民の意見を聞きながら撤去する動きも出ているそうです。
海外で見かける信号機のいらない環状交差点(ラウンドアバウト)
への切り替えなど代わりとなる安全確保策の検討も必要です。
安全と財政、どちらも軽視できない…。
私たちが何気なく見ている信号機ですが、
背景にはこうした地域の苦悩が隠れています。