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皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
自動運転タクシー(ロボタクシー)の実用化に向けて、
警察庁が開発メーカーと一緒に道路交通法の解釈整理に
取り組むそうです。
ロボタクシーは高齢化社会での交通インフラとして期待されており、
官民共同で安全性を高めながら実用化を進めています。
しかし、条文には人間は感覚的に理解できても、
AIにとってはあいまいすぎて解釈が難しい場面が多いそうです。
例えば…
*横断歩道に人が立っている場合、
法律では車はその直前で一時停止の義務がありますが、
「渡ろうとしているのか、それとも立ち話やスマホ操作で止まっているのか」
AIには判別がつきにくい。
*救急車が接近してきた場合
法律では「進路を妨げないように一時停止」と書かれていますが、
前・後ろ・横、どの方向から来る場合にも同じ対応でいいのかはあいまい。
こうした「人なら現場で判断できること」を、
AIにパターン化して覚えさせるのは簡単ではありません。
横断歩道前で止まっている人が、なぜ止まっているのかを
どうやって判断させるのか、考えるほど難しい課題です。
安全のためには必要な取り組みだと思いますが、
一方で「AIが人のしぐさや行動の意図まで冷静に分析する」と聞くと、
少し怖さを覚えるのは私だけでしょうか。
技術の進歩と安心・安全。
その両立をどう図っていくのか、これからの議論に注目していきたいです。