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皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
先日、医師不足に苦しむ診療科が目立っているという記事を紹介しましたが、
本日は最近の医学生の傾向や、今後の展望についてお話したいと思います。
医師を目指す女性が増え、医学部の女性比率が半数を超える大学が
出始めているそうです。
また実際に、若い世代を中心に女性医師の数も増えています。
厚生労働省の22年調査では医師全体の女性比率が23% のところ、
29歳以下は36%と若い世代ほど女性が多い傾向にあります。
ただ、選択する診療科は皮膚科、乳腺外科、婦人科などに偏っています。
家庭や子育てを両立しやすい診療科を選ぶ傾向にあるそうです。
厚労省が10大学の医学生754人に実施した調査で、
診療科を選択するうえで「労働条件が関係する」と答えた割合は
92 %にのぼっています。
若い男性も働き方を重視する傾向にあるようです。
若者の意識変化が、医療界を動かしています。
日本消化器外科学会は24年、
「業務負担が大きく、診療科の選択として敬遠されてきた」として、
業務体制改善に取り組む声明を発表しており、
25年には「ハラスメント根絶宜言」も出しました。
働き方改革を進めて「選ばれる職場」になる病院側の努力も
見えてきています。
情報を共有できるシステムや業務の省略化で、
医師も患者も安心して向き合える環境が広がれば、
医師不足の解消につながるかもしれません。
増えてきた女性医師の力が、不足している診療科にも
活かされるようになればいいですね。