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皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
これまで個人を中心に利用者を増やしてきたインターネット銀行ですが、
いまや中小企業を取り込み始めています。
東京商工リサーチの調査によると、ネット銀行をメインバンクとする企業は
2025年3月末で7,903社に達し、前年から41%も増加しました。
【背景にある動き】
*社会保険料や国税、国民年金保険料の口座振替に対応できるネット銀行が登場
→「ネット銀行では公的な引き落としに対応できない」という制約が緩和されまし
た。
*金利上昇で預金獲得競争が激化
→ 有利な金利を武器に、ネット銀行が企業の関心を集めています。
*法人にとってメインバンクは変更しにくい
→ 一度切り替えれば、預金や各種サービスが長期的に利用されやすく、
銀行側にとっても安定した顧客基盤になります。
*法人開拓は従業員への波及効果も大きい
→ 会社の給与振込を通じて、従業員個人を同グループのサービスに誘導できる
というメリットも。
法人取引にはいろんなメリットがありますね。
【これからの展望】
ネット銀行の存在感が強まる一方で、都市銀行や地方の銀行も
効率化と顧客満足度の両立に取り組んでいます。
ネット手続きへの移行、
窓口営業においては人手不足を背景に「昼休みに窓口を一斉休業」するなど、
限られた人員で効率的に運営する試みが広がっています。
各金融機関がそれぞれの強みを生かし、
*ネット銀行は「利便性・金利」
*伝統的銀行は「対面サポート・地域密着」
といった形で、今後も利用者のニーズを取り込みながら進化していきそうです。