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日別アーカイブ: 2025年8月18日

ペンシルハウスの将来と空き家化リスク

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

新聞に『「ペンシル住宅」が若い世代に人気』という記事が

出ていました。

ペンシル住宅?―お恥ずかしながら、聞いたことがない…

今回は、都市部の若い世代の住宅事情についてお伝えします。

【「ペンシル住宅」とは?】

都市部の限られた土地を有効活用するために生まれた「ペンシル住宅」。

15~20坪(約50~66㎡)ほどの狭小地に建てられる細長い住宅で、

間口が狭く奥行きが長い形状が特徴です。

見た目が鉛筆のように細いことから、この呼び名が広まりました。

【ペンシル住宅のメリット】

1.都心部の利便性を享受できる

駅や商業施設に近い場所に、比較的低予算で家を持てる可能性があります。

2.小さくても個性を反映できる

 限られた空間だからこそ、デザインや間取りの工夫が光ります。

【ペンシル住宅のデメリット】

1.建築コストが割高になりやすい

特殊な形状ゆえに設計や工事が複雑になります

2.隣家との距離が近い

日当たりや風通しに影響があります

3.上下移動が多く、動線が悪い

3〜4階建てになることもあります

4.老後の生活に不向き

階段移動は高齢者の負担になります

5.売却時に買い手がつきにくい

立地より間取りや形状で敬遠されることも

【空き家問題との関係】

現在、日本全国で空き家が増えていますが、

老後の生活に向かない構造や、売却時の買い手不足は、

将来の空き家化リスクを高めます。

「今は便利だから」と思っても、将来的な住み替えや賃貸活用まで考えて

設計・購入することが大切だと思われます。

【将来を見据えた対策】

•老後のバリアフリー改修計画

•賃貸活用や管理委託の準備

これらを早めに検討しておくことで、「売れない・貸せない・維持できない」

といった事態を防げます。

なかなかそこまで考えらないのが現実だと思います。

当事務所では、相続など将来を見据えた総合的なサポートを行っています。

お気軽にご相談ください。