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金融サービスを取り巻く環境の変化

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

日本では多くの人が銀行口座を持ち、

金融サービス自体は広く普及しています。

しかし近年、働き方や人口構造の変化に

金融機関の仕組みが追いつかず、

「金融サービスが受けにくい層」が

生まれつつあります。

資産運用の分野でも、そのギャップが目立っています。

まず、証券会社の対面営業は効率化の流れの中で、

一定以上の資産を持つ顧客に重点を置く傾向が

強まっています。

そのため、資産形成を始めたばかりの若年層は

十分なアドバイスを受けにくい状況があります。

本来、長期運用は若い世代ほど重要ですが、

相談できる機会が限られているのが現状です。

一方で、日本は急速に高齢化が進み、

金融資産を多く持つ高齢者も増えています。

ところが金融機関は、

高齢者の判断能力低下によるトラブル防止を目的に、

複雑な金融商品の購入に年齢制限や手続きの厳格化を

設けています。

保護のためのルールではありますが、

「運用したくてもできない」というケースが生まれるなど、

資産活用の難しさも指摘されています。

さらに地方では、都市銀行の店舗撤退が続いています。

人口減少や店舗維持コストの問題から支店網の見直しが進み、

対面での相談機会が減少しました。

特に高齢者やデジタル機器に慣れていない人にとっては、

金融サービスへのアクセスが難しくなる一因となっています。

こうした隙間を埋める存在として注目されているのが、

スマートフォンを中心に金融サービスを提供する

フィンテック企業です。

少額からの投資や自動積立、オンライン相談など、

従来の金融機関が十分に対応できなかった層へのサービスを

広げています。

日本では「銀行口座を持てない人」は少ないものの、

働き方の多様化や人口動態の変化の中で、

必要な金融サービスを十分に受けられない人が出てきています。

若年層の資産形成支援、高齢者の資産活用、

そして地方の金融アクセスの確保。

これらをどうバランスよく支えるかが、

これからの金融サービスの大きな課題といえそうです。