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違法民泊の排除に向けての取組

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

最近、奈良でも民泊施設のような小規模な宿泊施設を見かけることが

多くなりました。

観光庁は、無届けで営業する違法民泊を予約サイトから排除するための

新たなシステムづくりを進めています。

現在、日本で民泊として営業する場合には次の3つの制度があります。

1.住宅宿泊事業法(民泊新法)

2.国家戦略特区の特区民泊

3.旅館業法による簡易宿所

しかし、それぞれの制度を担当する官庁が異なり、

データ管理もバラバラになっています。

観光庁が把握しているのは民泊新法の施設だけというのが現状です。

そこで、観光庁は今後、民泊制度運営システムを大幅に改修し、

簡易宿所、特区民泊も含めたすべての民泊施設を

一元的に把握できるようにします。

さらに、自治体への届け出状況をリアルタイムで反映させ、

Airbnbなどの国内外OTA(オンライン旅行事業者)に

掲載された物件と照合できる仕組みを導入する予定です。

この対応は政府の経済対策にも盛り込まれており、

2026年度早期の運用開始をめざしています。

最近、新聞でも取り上げられていましたが、

地域住民やマンション管理組合からは、

「深夜の出入りが多い」「ゴミ出しルールが守られていない」

といった「違法民泊の疑い」の通報が保健所に寄せられています。

自治体が調査をしても、

無届け物件であるかどうか判別できないケースが多いのが実情です。

新システムによって予約サイトから未登録物件を確実に排除できれば、

自治体の調査負担を減らす効果も期待されています。

民泊利用者と住民のトラブルは一部の地域で深刻化しています。

大阪市では2026年5月末から特区民泊の新規申請を停止する方針を

決定しました。

観光需要が増える一方で、地域の暮らしを守る必要性も高まっています。

民泊は空き家の活用や地域活性化にもつながる有効な仕組みです。

ただしそのメリットを最大限に生かすには、

経営者も利用者も

それぞれがルールを守ることが欠かせません。

今回のシステム刷新が、健全な民泊運用と地域の安心に

つながることが期待されます。