
皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
人工知能(AI)の活用が避けられない社会の到来を前に、
日本の人材育成戦略の一貫性が問われています。
日本の教育現場では、2020年の新型コロナウイルス禍を機に
急速に端末が普及しました。
全国一斉休校の中で「GIGAスクール構想」が前倒しされ、
世界的にも珍しい、公費による「1人1台端末」が小中学校で実現しました。
ところが手厚い支援があるのは義務教育までです。
小中学校では端末活用が授業改善につながっている一方で、
高校では端末代が家庭の負担となり、利用も進んでいません。
文部科学省の調査では、公立高校でも「1人1台」は達成されていますが、
その多くが自分の端末を持参するBYOD(Bring Your Own Device)方式。
家庭の負担感が、せっかく整った環境の継続を脅かしています。
また、高校でICT機器を使う機会が少なくなることで、
小中高大とつながるはずのデジタル教育に「切れ目」が生まれる懸念も
指摘されています。
一方で、経済産業省は2040年にAIやロボット活用を支える人材が
約326万人不足すると推計しており、デジタル人材の育成は急務です。
人材がいなければ、経済活動も社会基盤も停滞しかねません。
こうした状況を受け、文科省は高校無償化の本格開始に向け、
今年度中に公立高校改革の「グランドデザイン」を策定する予定です。
DX教育をどう加速させ、誰もが学べる環境をどう整えるのかが鍵になります。
誰もが平等に学ぶ機会を得られること。
そして、その機会をしっかり活かせる教育環境を整えること。
その2つが、これからの日本を支える土台になると感じます。