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皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
最近、外食業界に少し衝撃的なニュースが出ました。
レストランや居酒屋などで働く「特定技能外国人」の
新規受け入れが、2026年4月13日から
原則ストップになります。
理由はシンプルで、上限の「5万人」に
ほぼ達してしまったからです。
「人手不足なのに止めるの?」
と感じた方も多いと思いますが、
ここには制度のルールがあります。
特定技能はあくまで「人手不足を補う制度」で、
日本人の雇用を守るために上限が決められているのです。
外食業はここ数年、外国人材の受け入れが
一気に進みました。
特に特定技能の方はフルタイムで働けて、
仕事の習熟も早いことから、
多くの現場で頼りにされてきました。
しかし、そのスピードが想定以上だったため、
制度上の「上限」に到達。
結果として、自動的に新規受け入れが
止まることになります。
今回の動きには、もう一つの意図があります。
それは
「外国人に頼りすぎず、日本人も働ける環境を作ってほしい」
というメッセージです。
例えば
・賃金の引き上げ
・労働環境の改善
・DXや省人化の導入
こういった取り組みを進めることで、
構造そのものを変えていこうという狙いです。
しかし、現実はかなり厳しいです。
外食業の有効求人倍率は3倍以上とも言われていて、
そもそも「人が来ない」という問題が根本にあります。
しかも
・約8割がパート・アルバイト
・6割が個人経営
という業界構造の中で、
賃上げや環境改善を一気に進めるのは簡単ではありません。
今回の受け入れ停止によって
・シフトが回らない
・営業時間の短縮
・既存人材の奪い合いによる人件費高騰
といった影響は、かなり現実的に起きてくると思われます。
これから起きる変化は大きく2つです。
1. 既存の外国人材の「取り合い」
転職は可能なので、条件の良い企業に人が流れやすくなります。
2.人に頼らない仕組みづくり
セルフオーダーや配膳ロボットなど、
省人化の流れはさらに加速していくはずです。
実はこの問題は、外食業だけでは終わりません。
飲食料品製造や建設なども、すでに上限の6〜7割に達しており、
同じように「ストップ」がかかる可能性があります。
つまりこれは
「外国人頼みの人手不足モデルの限界」
が見え始めているということでもあります。
今回の受け入れ停止は、単なる制度の話ではなく、
「これからどうやって人を確保するのか」
という本質的な問いです。
・人を増やすのか
・待遇を上げるのか
・仕組みで補うのか
どの選択をするかで、これからの生き残りが変わってきます。
外食業に限らず、人手不足に悩むすべての業種にとって、
一つの転換点になるかもしれませんね