オフィシャルブログ

コンビニから雑誌が消える?

Share on Facebook
LINEで送る

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

コンビニエンスストアで雑誌売り場の縮小が進み、

出版業界への逆風となっています。

背景には、紙の雑誌の売り上げ減少があります。

雑誌の市場規模は1997年をピークに縮小が続き、

出版科学研究所によると2024年の販売額は4,119億円と、

この10年でほぼ半減しました。

コンビニの雑誌棚がなくなることは、

出版流通そのものにも影響を与えます。

日本フランチャイズチェーン協会によると、

2025年8月時点でコンビニは全国に5万5,923店。

一方、書店はわずか1万417店

(日本出版インフラセンター・2025年3月時点)で、

その5分の1にも満たない数です。

取次業者は、出版物をコンビニや書店へまとめて配送することで

効率を高めてきましたが、今後コンビニ向けの雑誌が減ると、

書店のみの配送となり運賃の上昇は避けられません。

結果として、流通コストの増加や書店経営の悪化を

招くおそれがあります。

一方で、カフェを併設して本を読みながら

くつろげる空間を提供する「滞在型書店」や、

特定のジャンルに特化した「コミュニティ型書店」など、

新しい形の書店も増えています。

マニアックな品ぞろえやイベントを通じて、

愛好家が自然と集まる場所となっています。

雑誌文化の変化とともに、書店の在り方も

大きく変わりつつあります。

今後の動きに注目したいところです。