-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
「空の安全を守る整備士が足りない」
一見すると信じがたいですが、今、日本の航空業界では
そんな深刻な課題が浮き彫りになっています。
実際、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)が手を組み、
海外で人材育成に乗り出すという、
これまでにない動きがあります。
その取り組みは、フィリピンでの航空機整備士の
育成プロジェクトです。
本来であれば競争関係にあるJALとANAが連携する背景には、
「安全を支える人材不足」という共通の危機感があります。
整備士は高度な専門職であり、
短期間で育成できるものではありません。
それにもかかわらず、日本では志望者の減少が続いています。
その結果、「競争よりも協力」という判断に至ったようです。
この動きの根本には、日本の少子高齢化があります。
航空需要はインバウンドの拡大により
今後も増加が見込まれる一方で、
国内の労働力は確実に減少しています。
そこで注目されているのが、フィリピンです。
*若年人口が多い
*英語力が高い
*海外就労への意欲が強い
といった特徴があり、
日本の人手不足分野との相性が良いとされています。
今回のプロジェクトも、特定技能制度を活用し、
将来的に日本で働く整備士を育成する狙いがあります。
この流れは航空業界だけの話ではありません。
トラック運転手やバスドライバーなど、
交通・物流分野全体で外国人材の採用は拡大しています。
それだけ、人手不足は「待ったなし」の状況と言えます。
ただし、特定技能制度には受け入れ人数の上限があり、
分野によっては新規受け入れが停止される可能性もあります。
今後は、フィリピンで育成された整備士が
羽田や成田といった日本の空港で活躍する姿が
当たり前になるかもしれません。
重要なのは、単に人手を補うことではなく、
*長く働ける環境づくり
*技術の継承
*多文化共生の職場づくり
といった「質」の部分です。
今回のJALとANAの連携は、単なる人材確保ではなく、
航空業界全体の安全を守るための
「未来への投資」とも言えます。
これからの日本社会にとって
「どう受け入れ、どう共に働くか」が重要になると思います。