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タクシー運転手は「経験がないと稼げない」?

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

最近、タクシーを利用するときに

「アプリで呼ぶ」という人が増えています。

「GO」や「S.RIDE」などのタクシー配車アプリを使えば、

スマートフォンから乗車場所と目的地などを指定して、

近くのタクシーを呼ぶことができます。

電話でタクシー会社に連絡して迎えに来てもらう方法と違い、

アプリ上でタクシーを探して配車を依頼できるのが特徴です。

さらに、配車だけではありません。

対応しているサービスでは、

料金の支払いまでスマートフォン上で完了できるため、

降車時に現金を用意したり、お釣りを受け取ったりする手間も

少なくなっています。

利用者にとって便利なサービスですが、

実はこの変化はタクシー運転手の働き方にも大きな影響を与えています。

これまでのタクシー業界では、

どこに乗客がいるのかを判断する「土地勘」や「経験」が重要でした。

駅や繁華街、病院、ホテルなど、

時間帯によって人が集まる場所をベテランドライバーは経験から把握しています。

一方、経験の浅い新人ドライバーにとっては、

こうした「どこで待てばお客さんを見つけられるのか」という判断が難しい部分でし
た。

そこを変えつつあるのが、配車アプリです。

アプリを利用すると、乗客からの配車依頼と

ドライバーをシステムがマッチングしてくれます。

つまり、これまでベテランドライバーが経験によって身につけてきた

「お客さんを見つける力」の一部を、

テクノロジーが補ってくれるようになったのです。

 

若手・未経験者にも追い風

この変化によって、タクシー業界では若手や未経験者でも

収入を伸ばしやすくなっています。

20代前半のタクシードライバーの平均年収が約483万円に達し、

全産業の同年代平均を大きく上回るというデータもあります。

また、新卒でタクシー会社に入社する人も増えています。

「タクシー運転手はベテランにならなければ稼げない」

という従来のイメージが変わり、

若くても成果次第で収入を伸ばせる仕事として注目され始めています。

 

配車アプリがドライバーにもたらした変化

配車アプリのメリットは、

乗客を見つけやすくなることだけではありません。

アプリによって乗客とのマッチングが行われるため、

空車のまま走り続ける時間を減らすことができます。

また、「どこに行けばお客さんがいるのか分からない」

という新人ドライバーの負担も小さくなります。

さらに、アプリ決済を利用できれば、

現金の受け渡しやお釣りの準備など、会計にかかる手間も減ります。

ドライバーにとっては、

・乗客を見つけやすくなる

・空車時間を減らせる

・流し営業の負担を減らせる

・決済業務を効率化できる

といったメリットがあります。

 

ただし「アプリを使えば誰でも稼げる」わけではない

もちろん、配車アプリが普及したからといって、

誰でも簡単に高収入を得られるわけではありません。

重要なのは、アプリだけに頼るのではなく、

ドライバー自身の経験や判断も組み合わせることです。

例えば、雨の日、終電後、大型イベントの終了時間などは、

タクシーの需要が高まりやすい時間帯です。

こうした需要を予測して移動しながら、

アプリによる配車と従来の「流し営業」を組み合わせることで、

より効率的に仕事をすることができます。

 

「経験の差」をテクノロジーが補う時代へ

今回のタクシー業界の変化で興味深いのは、

単にタクシーが便利になったということではありません。

これまで「経験を積まなければ身につかなかった能力」の一部を、

テクノロジーが補うようになったことです。

これはタクシー業界だけの話ではありません。

営業、物流、販売、飲食など、

これまで「ベテランの経験や勘」が重要だった仕事でも、

AIやデータ、アプリなどによって、

経験の浅い人でも仕事をしやすくする仕組みが広がっています。

人手不足が続く時代には、単純に人を増やすだけではなく、

「経験の浅い人でも仕事ができる環境をつくる」

ことが重要になっているのかもしれません。

タクシー配車アプリの普及は、

私たち利用者の便利さだけでなく、

働く側の環境も変えているようです。