
皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
女性管理職・幹部候補の育成を目指す企業の間で、
「クロスメンタリング」と呼ばれる取り組みが広がっています。
クロスメンタリングとは、企業の枠を超えて、
管理職候補の女性(メンティー)が
他社の管理職・幹部社員(メンター)とペアを組み、
対話を重ねる仕組みです。
世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数を見ると、
2025年の日本は148カ国中118位と依然として下位に位置しています。
特に「管理的職業従事者」は127位と低く、
管理職に占める女性比率の低さが課題として浮き彫りになっています。
実際、女性総合職が管理職を目指す段階で、
推薦はできても辞退してしまうケースや、
育児との両立への不安、男性の同期との昇進スピードの差に劣等感を
抱くケースがあり、キャリア形成のハードルが少なくありません。
こうした中、社外の人が相談相手となるクロスメンタリングには
大きなメリットがあります。
メンターとメンティーの間に利害関係がないため、本音で悩みを打ち明けやすく、
社内のメンタリング以上に昇進意欲を高める効果があると注目されています。
国もこの取り組みを後押ししており、経済産業省は2022年度に
企業向けクロスメンタリングを実施。2023年にはノウハウを公表し、
「女性版骨太の方針」にも企業横断のメンタリングプログラムが
盛り込まれました。
女性活躍が政策として語られて久しいものの、
男性中心の組織文化の中で改革を進めるのは容易ではありません。
男女に関わらず“能力のある人が管理職に登用される”ためには、
企業側も働き手側も意識を変える必要があります。
クロスメンタリングがその大きなきっかけになるのではないか…
そんな期待が膨らむ取り組みだと思います。