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日別アーカイブ: 2025年12月5日

こころの不調による経済損失

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

こころの不調による経済損失が膨らんでいます。

日本全体では GDPの1%強、年間約7.6兆円 が失われている

という試算があります。

欠勤だけでなく、出勤していても思うように力を発揮できない状態が、

社会全体で大きな負担となっているためです。

こころの不調を特別視せず、早めに異変を察知し、

無理のないスムーズな復帰を支える環境づくりが欠かせません。

【気分障害が20年で約2倍に】

うつ病などの心の病は「気分障害」と呼ばれます。

厚生労働省によると、2023年の気分障害の外来患者数は約156万人。

これは約20年前の 約2倍 に増えています。

増加の背景には

・職場や学校での厳しい競争

・将来への経済的不安

・SNS疲れによるメンタル負荷

など、現代社会ならではの理由が指摘されています。

さらに医療面では、

・精神科医の増加

・うつ病の診断基準の明確化

・副作用の少ない薬の普及

といった要因も、受診者数の増加につながっています。

【年間7.6兆円の損失、その内訳】

専門家による推計では、経済損失の内訳は以下の通りです。

・欠勤による損失:約3,000億円

・思うように働けないことによる損失:約7.3兆円

働けるのに能力を発揮できない状態が、

欠勤よりもはるかに大きな損失を生んでいる点が特徴的です。

【世界でも深刻化。気候変動も影響】

こころの不調は世界的な課題です。

特に欧米ではうつ病の深刻化が進んでおり、

・経済格差の広がり

・薬物問題

といった社会問題に加え、高温や熱波による睡眠悪化が

心の健康に悪影響を与えているという分析もあります。

【日本では「相談しやすい場所」が不足】

日本でも一部の地域で相談体制を整える動きがあります。

しかし「気軽に相談できる場所」が十分とは言えず、

必要な人が支援につながらないケースが少なくありません。

こころの不調は、誰にでも起こり得るものです。

近隣との関わりが薄くなりつつある現代では、

「気軽に相談できる場所」を政策的に整えることが重要だと感じます。

同時に、個々も周囲の人の変化に気づく視点を持つことも必要です。

こころの健康への取り組みは、個人のためだけでなく、

日本経済全体を支える基盤づくり にもつながる…

そんなことを改めて認識させられる内容でした。