-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆様こんにちは。
奈良市富雄の行政書士 松岡です。
新型コロナウイルス禍で大きく落ち込んだ婚姻数に、
ようやく持ち直しの兆しが見えています。
厚生労働省が発表した2025年の人口動態統計(速報値)によると、
結婚したカップルは前年比1.1%増の50万5656組。
2年連続の増加で、50万組を超えるのは3年ぶりです。
背景には、コロナ禍による結婚延期の反動に加え、
結婚の中心世代である20〜30代の人口が急減していないことがあります。
1990年から2000年にかけては出生数が年間約120万人で比較的安定しており、
その世代がいま20代後半から30代前半に差しかかっていることが、
婚姻数の下支えにつながっていると分析されています。
ただし、結婚がそのまま出生数の回復につながるかは不透明です。
共働き世帯が増えるなか、「2人目の壁」と呼ばれる問題も
指摘されています。
経済的負担や仕事との両立の難しさから、
複数の子どもを持つことに慎重になる家庭は少なくありません。
また、「結婚しても子どもを持つかどうかは自分で決めたい」という
価値観も広がっています。
これまで少子化の主因は未婚率の上昇とされ、
自治体などは結婚支援に力を入れてきました。
しかし、結婚と出産が必ずしも結びつかない時代になりつつあり、
従来の前提が揺らいでいます。
政府は2023年に少子化対策の「加速化プラン」を打ち出し、
児童手当の拡充や男性の育休取得促進など、
年間3.6兆円規模の予算を計上しました。
それでも、「そもそも子どもを持たない」という選択をする層への
アプローチは簡単ではありません。
2026年は60年ぶりの「丙午(ひのえうま)」の年に当たります。
1966年には「丙午生まれの女性は気が強い」という迷信が影響し、
出生数が大きく落ち込みました。
現在では迷信の影響はほとんどないとみられますが、
少子化の背景にある社会構造の問題はより根深いものです。
婚姻数の回復は明るい材料ではありますが、
それだけで少子化が反転するわけではありません。
結婚、出産、子育てをめぐる価値観や働き方、
経済環境まで含めた、より幅広い視点での議論が求められています。