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日別アーカイブ: 2026年4月28日

JALとANAが「タッグ」を組んだ理由

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

「空の安全を守る整備士が足りない」

一見すると信じがたいですが、今、日本の航空業界では

そんな深刻な課題が浮き彫りになっています。

実際、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)が手を組み、

海外で人材育成に乗り出すという、

これまでにない動きがあります。

その取り組みは、フィリピンでの航空機整備士の

育成プロジェクトです。

本来であれば競争関係にあるJALとANAが連携する背景には、

「安全を支える人材不足」という共通の危機感があります。

整備士は高度な専門職であり、

短期間で育成できるものではありません。

それにもかかわらず、日本では志望者の減少が続いています。

その結果、「競争よりも協力」という判断に至ったようです。

この動きの根本には、日本の少子高齢化があります。

航空需要はインバウンドの拡大により

今後も増加が見込まれる一方で、

国内の労働力は確実に減少しています。

そこで注目されているのが、フィリピンです。

*若年人口が多い

*英語力が高い

*海外就労への意欲が強い

といった特徴があり、

日本の人手不足分野との相性が良いとされています。

今回のプロジェクトも、特定技能制度を活用し、

将来的に日本で働く整備士を育成する狙いがあります。

この流れは航空業界だけの話ではありません。

トラック運転手やバスドライバーなど、

交通・物流分野全体で外国人材の採用は拡大しています。

それだけ、人手不足は「待ったなし」の状況と言えます。

ただし、特定技能制度には受け入れ人数の上限があり、

分野によっては新規受け入れが停止される可能性もあります。

今後は、フィリピンで育成された整備士が

羽田や成田といった日本の空港で活躍する姿が

当たり前になるかもしれません。

重要なのは、単に人手を補うことではなく、

*長く働ける環境づくり

*技術の継承

*多文化共生の職場づくり

といった「質」の部分です。

今回のJALとANAの連携は、単なる人材確保ではなく、

航空業界全体の安全を守るための

「未来への投資」とも言えます。

これからの日本社会にとって

「どう受け入れ、どう共に働くか」が重要になると思います。