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変わるクリーニング業界

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

最近、クリーニング代がじわじわと上がっています。

総務省の小売物価統計調査によると、

男子スーツ上下のクリーニング代は

2026年1月に全国平均1,648円となり、

過去10年で最も高い水準になりました。

背景にあるのは、大きく分けて「コストの上昇」と

「需要の変化」です。

クリーニングにはボイラーや乾燥機を動かすための

ガスや電気が欠かせません。

エネルギー価格の高騰は大きな負担です。

さらに、ドライクリーニング用の溶剤やハンガー、

ポリ袋などの資材も値上がりしています。

最低賃金の上昇もあり、人件費も増えています。

一方で、利用する人は減っています。

テレワークの普及や「脱スーツ」の流れで、

クリーニングに出す回数が少なくなりました。

最近は「洗えるスーツ」や高性能な家庭用洗濯機も増え、

自宅で済ませる人も多くなっています。

つまり、コストは増えているのに、利用は減っている。

クリーニング店にとってはなかなか厳しい状況です。

それでも、業界は新しい道を探しています。

観光地では、訪日外国人向けに即日仕上げや

オンライン完結型のサービスを始める動きがあります。

ホテルのリネンやユニフォームのレンタル・洗浄事業も

広がっています。

また、家庭では洗いにくい布団や靴の専門クリーニングも人気です。

保管サービス付きの宅配クリーニングや、

スニーカーの補色まで行う高付加価値サービスなど、

単価の高い分野に力を入れる店も増えています。

最近では、24時間使えるロッカー受け取りや、

洗濯からたたみまで代行するサービスも登場しています。

「汚れを落とす」だけでなく、「時間を買う」

「お気に入りを長く使う」といった価値を提供する方向へと、

少しずつ変わってきているようです。

厳しい環境のなかでも、視点を変えれば新しい可能性は生まれる。

身近なクリーニング業界を見ていても、

ビジネスのヒントはあちこちに転がっているのだなと感じました。