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日別アーカイブ: 2026年10月1日

犬との暮らしが健康につながる理由

皆様こんにちは。

奈良市富雄の行政書士 松岡です。

  • 「犬を飼うと元気になる」
  • 「ペットがいると毎日の生活に張り合いが生まれる」

こうした話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

近年、犬を飼う高齢者と認知症の発症リスクとの関係について、

国内の大規模な研究が発表されています。

犬との暮らしは、散歩による運動だけでなく、

人との交流や日々のお世話など、生活全体に変化をもたらします。

こうした習慣が、高齢期の健康維持に関係している可能性があるのです。

一方で、高齢になってから犬を飼う場合には、

飼い主自身の体力や経済的な問題、

病気や入院などで世話ができなくなったときのことも

考えておく必要があります。

今回は、犬を飼うことが高齢者の健康にどのように関係しているのか、

研究成果をもとに考えてみます。

犬を飼っている高齢者は認知症リスクが低い?

2023年、東京都健康長寿医療センターなどの研究チームが、

65歳以上の高齢者約1万1,000人を対象に、

犬や猫の飼育と認知症発症との関係を調べた研究を発表しました。

東京都大田区の高齢者を対象に、約4年間の追跡調査を行ったものです。

その結果、犬を飼っている人は、飼っていない人などと比べて、

要介護認知症の発症リスクが約40%低いという関連が確認されました。

さらに、2026年には国立環境研究所、東京都健康長寿医療センター、東京大学などの

研究チームが、約1万1,200人を7.5年間追跡した研究成果を発表しています。

こちらの研究では、犬を現在飼育している高齢者は、

飼育経験のない人と比べて、要介護認知症の発症リスクが48%低い

という結果が報告されました。

異なる研究でも、犬の飼育と認知症発症リスクの低さとの関連が

示されたことになります。

ただし、犬を飼えば認知症にならないということではありません。

健康状態や生活環境など、さまざまな要因が関係するため、

犬の飼育だけで認知症を予防できると断定することはできません。

それでも、犬との暮らしが高齢者の健康にどのような影響を与えているのか、

考えるうえで興味深い結果です。

犬との暮らしが健康につながる3つの理由

犬を飼うことが健康維持に関係すると考えられる背景には、

日々の生活の中に自然と組み込まれる習慣があります。

 

散歩によって体を動かす機会が増える

犬を飼うと、毎日の散歩が生活の一部になります。

天気や体調に合わせて距離を調整する必要はありますが、

外に出て歩く機会が定期的に生まれます。

高齢になると、仕事を退職したり、外出する機会が減ったりすることで、

運動不足になりやすくなります。

犬の散歩は、そうした生活の中で体を動かすきっかけになります。

適度な身体活動は、身体機能の維持だけでなく、

脳の健康を保つうえでも重要とされています。

 

散歩を通じて人とのつながりが生まれる

犬との散歩では、近所の人やほかの飼い主と挨拶をしたり、

会話をしたりする機会が生まれます。

仕事をしていた頃には当たり前だった人との交流も、

退職後には少なくなることがあります。

犬がいることで、地域の人と顔を合わせる機会が増え、

社会とのつながりを保ちやすくなるのです。

2023年の研究でも、犬を飼っていて、社会的に孤立していない人では、

認知症発症リスクが低い傾向が示されました。

人と会話をする、相手の話を聞く、周囲の状況に気を配る。

こうした日常の活動も、生活に刺激を与える要素と考えられます。

 

毎日の世話が生活のリズムと役割をつくる

犬との暮らしには、食事の準備、トイレの掃除、散歩、体調の確認など、

毎日欠かせない世話があります。

自分のためだけでなく、世話を必要とする存在がいることは、

生活に一定のリズムや役割を生み出します。

「朝になったら散歩に行く」「決まった時間に食事を用意する」

といった習慣が、日々の活動を支えることにもつながります。

犬との触れ合いによる精神的な安らぎも含め、

こうした複数の要素が重なり合うことが、

健康との関連を考えるうえで重要なのではないでしょうか。

犬を飼うことそのものというより、

犬と暮らすことで生まれる運動や交流、生活習慣が大切だといえそうです。